人間界に住むようになってから早1年…
今日は燃えるゴミの日だなどと考えこっちでの生活に板についてきた自分に苦笑する。

今日もコノエが朝ごはんを食べにくることになってるので何をつくろうか考えなくては…
もともと人間に擬態してる悪魔にとって食事は必要ないものだが、コノエの親は家を空けることが
多いためコノエは朝ごはんをよく食べにくる。
コノエがこない日でも結局はカフェで料理の下ごしらえをしなくてはいけないためついでに作ってしまう。

最初はコノエが来る日以外は作らなかったのだが
特にヴェルグが人間に擬態してるとどうしてもお腹が減るとかなんとかいって食事を作らないとうるさい
のでいつの間にか毎日作るようになっていた…もちろんコノエが来る日以外は手抜きだが、、、

そんなに食べたければ自分で作ればいいと思いながらもしぶしぶ律儀に作ってやってる自分はやはり
あまいのだろう。

てきぱきと料理をしながら思考の世界に入っていると―

「ふーん、今日は和食？コノエ来るの？」
「………」

いつのまにか背後に来ていたフラウドの声にビクッと肩を揺らし現実世界に引き戻された。
いくら思考世界にいっていたとはいえ気配に気づかずあまつさえ声を出しそうなほど驚くなんて…
自分の気抜けぐあいを恥じつつもゆっくり振り返る。

「ああ、今日は朝から体育だといっていたので腹持ちのいいもの食べていった方がいいだろう。」
「君ってほんと甘いよね、お母さんみたいだｗ」

くすくす笑いながら近づき抱き込むようにしてカルツの背後にある煮付けをつまみ食いする。

「ッ！！はなせ、、、昨日は帰ってきてなかっただろう？何時帰ってきた」

もう1つつまみぐいしようとする手を叩き胸のあたりを両手で力いっぱいに突いた。
両肩を軽く竦ませおとなしく下がり、ふわっと浮遊した。

「んー、昨日いきなり重傷者のオペが入ってね、今帰って来たところさ。心配してくれてたの？？
　おかあさん(笑）」

「だれが！！！」

またくすくす笑うと、さすがに疲れたご飯起きたら食べるから置いといてね。と言って消えた。
消えた方を睨み付け、ハァーとため息をつくと朝食の準備を始めた。

すると玄関がガチャっと開きばたばたとこちらに来る足音が聞こえ。

「おーはようーカルツｗ」

「おはよう、よく眠れたか？今日は和食にしてみたがよかったか？」

「うん、俺カルツのご飯どれもおいしくて大好き」

ゴロゴロと喉でも鳴らさんばかりの勢いで抱きつき擦り寄ってきた。
ニコニコと笑い懐いてくれるコノエを愛しく思い軽く微笑み頭をなでてやった。

「早く食べなさい、学校へ行く時間になってしまうよ。」

「はーい、いただきます。そういえばみんなは？」

カルツと向き合って食べ始めるとふと周りを見渡し問うた
いつもからかったり、横からつまみ食いしてくるヴェルグやフラウド、それを諌めながら新聞を読みながら
ゆったりとコーヒーを飲むラゼルがいない…

「ああ、ラゼルは朝早く会社に呼ばれて出て行ったし、フラウドは今帰ってきて疲れたといって寝に行った。
ヴェルグは……寝坊だろう。遊んでばっかりで少しはコノエを見習ってほしいものだ…」

はぁーとため息をついて話すカルツを面白そうに眺め無邪気に笑いながら

「カルツってお母さんみたいだねｗｗ」

グフッッ　ごほ、、、ごほ、、、

今さきほど言われたセリフをコノエに言われ思わずむせた…

「ちょ、、カルツ！？どうしたのいきなり、お母さんっていうのいけなかった？」

いきなりむせたカルツの近くに寄り背中を擦りながら心配そうに覗き込んでくる
涙目になりながらコノエに大丈夫だからと言って礼をいいご飯を食べるよう薦めた。

コノエがおいしそうに自分の作ったものを食べてくれる姿を見て満足感を味わいながらも
『お母さん』というフレーズが頭から離れない…
少しショックを受けながらコノエを送りだし
お母さん、お母さんとぐるぐる考えだした。そんなに自分は母のようなのか…
フラウドに言われる分にはいつものからかいだと気にしないがコノエにも言われてしまうとは…

ラゼルにも聞いてみようと心に決め、カフェの準備をし始めた。

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あれ？ヴェルグは？？(笑）
なかなか気まぐれで思うように出てきてくれません…
カルツ様はなんだかんだ世話焼くのでちょっと「お母さん？」っておもってみたり…(ライのやけどやアサトの熱など）
ヴェルグではまた馬鹿にされるのでラゼルさんに相談ですｗ
ラゼルもちょっとそう思うところがあって返答に困ってくれるといい(笑）
中々エロっぽい話になってくれませんね～＞＜
みんなカルツ大好きで狙ってますがカルツ様は天然なのでそういう色ごとに気づきません(進まないじゃん！！）

今後話の展開のためにもコメントくださると助かります～